第16回 「アフリカで生きる」
講演日:2005年1月21日
講演者:長 英一郎氏(独立行政法人 国際協力機構(JICA)総務部 広報室 チーム長)
JICAで働き始めて17年になる長さんは、これまで12回のアフリカ出張を経験しているそうです。
ルワンダでの内戦に巻き込まれ、また、AIDSで同僚の友人を亡くしたという経験は、一筋縄にはいかない「生きる」ことを再認識するものになっているようでした。
1990年のルワンダ出張の際、現地で緊急避難を強いられた長さんは、協力隊員とともに滞在していたホテルで内戦戦線に巻き込まれ、銃の発砲音と共に一夜を越すことになります。
また、翌日向かった空港では、外国航空会社が決めた順位づけですぐに出国することもできなかったそうです。
「自国民を助けるだけの体制は必要」という長氏の言葉は、国際協力現場で働く者としての気持ちを代弁する一言のように伝わりました。
長氏はザンビアの現地事務所で仲良くなった同僚がいました。
日本に帰ってきても連絡を取っていたそうですが、しばらく返事が来ない日が続き、現地事務所に訪ねると、彼がAIDSで亡くなっていたことを告げられます。
スタッフの3分の1がAIDSに感染しているという現状からも、AIDSの脅威が日常的に存在していることを感じるとともに、「生きる」ことに課せられた重みを改めて考えさせる話でした。
今回、長さんが色々な資料、写真や音楽などを用意していらっしゃったおかげで、とても内容の濃い学習会になったと思います。JICAとしての視点も盛り込まれ、効果的なものになっていたと思います。
また、長さんの臨場感のあるお話には圧倒されました。

